連載 エイズ対策を評価する・4
HIV医療の問題点(下)
根岸 昌功
1
,
稲垣 智一
2
,
宮澤 豊
3
,
岩室 紳也
4
,
上野 泰弘
2
1東京都立駒込病院感染症科
2東京都福祉保健局健康安全室感染症対策課
3東京都立豊島病院
4(社)地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター
pp.312-317
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100288
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スタンダードがないHIV医療
根岸 保険での医療技術が画一化されているということが大きいと思うのです.例えばHAART療法でエファビレンツという薬を使うことになったとしても,血中濃度を測定したほうがよい.これも結局,最先端のものを目指すということになり,今の保険制度の中に入ってこないものを導入するか,しないかという問題が出てきます.
拠点病院の技術をメインに考えるとしたならば,そのルートがあるかないかによって,患者さんのほうで選ぶコマが大分違ってきますね.
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