災害時の保健活動―新潟県中越大震災における対応から

平成16年度，新潟県は7月の水害，10月の中越大震災，および19年ぶりの豪雪等，大きな自然災害に見舞われた．

　本県は，40年前に新潟地震の経験があり，また，10年前の阪神・淡路大震災の教訓を受けたものの，今回の災害対応を通して「災害時の保健活動」の視点から，平常時の活動の重要性および県における体制の整備等について，再考を迫られることとなった．