特別寄稿
地域の福祉力の向上をめざして―富山から全国へ8つの提言
小林 明夫
1
1富山県厚生部厚生企画課
pp.207-210
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100262
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提言のねらい
富山県では,今年度,「地域の福祉力の向上」について,広く全国へ情報発信しています.これは,地域において,乳幼児から高齢者,障害者など年齢や障害の有無にかかわらず,温かい家庭的な雰囲気でデイサービスを行っている「富山型デイサービス」の「共生」の考え方を中心に,居住環境が広く,多世代同居率も高いなどの富山県の特性を考慮し,これからの地域福祉のあるべき方向性について提言しているものです.
富山型(共生型)デイサービスは,平成5年7月,日本赤十字富山病院の看護師であった惣万佳代子氏が,仲間2人とともに,赤ちゃんからお年寄りまで,さらに障害者など,誰でも日中にケアできるデイサービスとして開始したものであり,それが次第に広がりを見せ,現在,県内に約30の施設で共生型のケアが行われています.
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