特集 健康危機管理
イギリスの健康危機管理体制の実態とわが国への適用可能性
武村 真治
1
1国立保健医療科学院公衆衛生政策部
pp.185-188
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100255
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わが国の健康危機管理体制のあり方を検討する上で,諸外国の実態や経験を把握・分析することは有用である.諸外国でも,アメリカの同時多発テロ,SARSの世界的蔓延などの大規模な健康危機が頻発したことを背景に,健康危機管理体制の整備が急速に進められているが,その詳細については知られていない.
諸外国の中でもイギリスは,健康危機管理の専門機関が設立される1)など,特色のあるシステムが構築されつつある.本稿では,イギリスにおける健康危機管理体制の実態を報告するとともに,イギリスとの比較において,わが国の健康危機管理体制のあり方を考察する.
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