特集 越境!公衆衛生
イギリスにおける公衆衛生体制の再構築―わが国が学ぶべきこと
武村 真治
1
1国立保健医療科学院公衆衛生政策部地域保健システム室
pp.428-431
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100576
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イギリスは公衆衛生の発祥の地であり,世界で最初に公衆衛生体制が確立した国である.しかしその発展の経緯は紆余曲折であり,社会情勢などの変化に対応するために絶えず制度改革を繰り返してきた.そして現在もなお,公衆衛生体制の再構築が進行中である.
本稿では,イギリスの公衆衛生体制の現状を,その歴史的な経緯を踏まえた上で概観するとともに,わが国の公衆衛生体制の再構築を検討する上で,イギリスの経験から学ぶべきことについて考察する.
なおイギリス(連合王国)は,イングランド,ウェールズ,スコットランド,北アイルランドの4つの国に分かれているが,以下では,人口の8割以上が居住するイングランドの状況を報告する.
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