特集 介護予防をどうすすめる?・2 介護予防事業の多角的取り組み
高齢者の転倒予防事業
新野 直明
1
1桜美林大学大学院老年学
pp.701-704
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100138
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高齢者の転倒は寝たきりの主要原因であり1),その予防を目的とした活動は,高齢者の日常生活動作(ADL),quality of life(QOL)を保持・向上させるために,大きな意義がある.近年,介護保険の施行とも関係し,わが国でも高齢者の転倒の減少,予防を目的とした教育・活動が,多くの市町村で実施されるようになってきた.
筆者らは,効率的な転倒予防活動事業を推進する研究の一環として,自治体が行う転倒予防事業の内容や効果に関する調査を継続してきた.
本稿では,厚生労働省長寿科学総合研究事業の補助を受け,2003年度に実施した調査の結果2,3)を中心に,わが国における高齢者の転倒予防事業の実態について報告する.
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