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教育講座
高齢者転倒予防の新機軸
Novel Approach for Fall Prevention in Elderly People
海老原 覚
1
Satoru Ebihara
1
1東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座
キーワード:
内的要因
,
ラベンダー
,
情動記憶
Keyword:
内的要因
,
ラベンダー
,
情動記憶
pp.408-411
発行日 2019年5月17日
Published Date 2019/5/17
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高齢者転倒の頻度
不慮の事故は日本人の死因の5位を占め,そのうち最も多いのは窒息で,その次が転倒・転落である.実に年間8,000人近くが転倒・転落で亡くなっており,そのほとんどが高齢者である.この数字は年間約6,000人亡くなる交通事故よりずっと多い数値である.また,転倒・骨折は高齢者が要介護となる原因の第4位であり,厚生労働省の2013年度国民生活基礎調査では11.8%を占めている.したがって,転倒・骨折の対策が健康寿命の延長において重要であるが,その有効な手立てを欠いている状況である.
また,医療安全管理においても転倒は重要な項目で,転倒・転落は多くの病院にて院内インシデントの件数の2位あるいは3位である.そして,しばしば院内の転倒・転落が訴訟などの対象となっている.
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