Lecture
高齢者の転倒リスクと予防
伊藤 靖代
1
,
萩野 浩
1
1鳥取大学医学部保健学科 基礎看護学講座
pp.70-77
発行日 2010年12月1日
Published Date 2010/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101730
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
なぜ転倒が起きるのか
転倒の原因には、身体機能の低下に起因する内的因子と、居住環境などに起因する外的因子とがある(図表1)。
内的因子には、加齢による変化に加え、不整脈、心不全、起立性低血圧、前庭・迷路機能障害、パーキンソン病、片麻痺、変形性関節症、関節リウマチ、視力低下、認知症などの身体的疾患があげられる。また、鎮痛薬、向精神薬、降圧剤などの薬物も転倒のリスクを高める。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.