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編集後記
藤田 郁代
pp.210
発行日 2025年1月31日
Published Date 2025/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134958280220050210
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言語聴覚障害学は,健常な言語・コミュニケーション過程の科学的究明から,各種言語聴覚障害の症状・発生メカニズムの解明,評価法や治療・指導・支援法の開発等を進める学術分野です.『言語聴覚研究』は日本においてこの分野を代表する専門誌であり,日本言語聴覚士協会が2004年に創刊しました.この度,創刊20周年を迎え,記念増刊号を発行することにしました.これまでの本誌の成長を温かく見守って頂きました皆様に心から感謝申し上げます.
記念増刊号では,前会長の深浦順一先生が「日本言語聴覚士協会の活動史」と題して2000年の協会設立から現在までの活動・事業の歴史を解説されています.「『言語聴覚研究』20年の歩み」では,本誌の沿革,この20年間の論文・研究の動向,編集委員会活動の経緯や今後の展望がまとめられています.この2編の総説は1997年に「言語聴覚士法」が制定され,日本に言語聴覚士という専門職が誕生して以来の本分野の成り立ち,協会活動や研究実績を理解するうえで役立つものと思います.また研究の初心者向けに,中村光先生が「言語聴覚研究の進め方」についてわかりやすく解説されています.

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