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編集後記
藤田 郁代
pp.300
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.6001200108
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今年は晩夏の季節が慌ただしく過ぎ,秋は短く冬の訪れが早そうです.本誌では,8月末に投稿規定・執筆要綱を改訂しましたので,巻末に掲載しています.今後,新しく作成される論文は新しい投稿規定・執筆要綱に従うことになります.今回の主な改訂は利益相反と投稿区分の2点です.
利益相反の行為は,当事者が複数いる場合に一方の利益となり,かつ他方の不利益となる行為を指します.本誌に投稿される論文の大多数は患者や健常者を対象としていますが,産学連携による研究では倫理的・学術的責任と同時に,資金・機材などを提供する企業・団体等への責任が発生し,時にそれらが相反することがあります.研究を推進するために資金や機材の提供を受けること自体に問題はありませんが,利益相反がある場合,それを自ら開示して研究の倫理性や公正性を確保することが重要です.利益相反が生じる可能性があるものとして,企業・団体からの報酬,研究費・助成金などの援助,株式の利益,寄付金や設備・物品の供与,特許権使用料などが挙げられます.本誌では研究活動の中立性および公正性を確保するため,投稿論文の末尾において利益相反について自己申告していただくことになりました.細則等の検討は今後,進めたいと考えています.なお人を対象とした医学系研究を実施される場合は厚生労働省と文部科学省による「人を対象とした医学系研究に関する倫理指針」(2014年12月22日告示)を必ずご確認ください.
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