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編集後記
藤田 郁代
pp.431
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134958280220030431
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今号は,2025年6月27日・28日に山形市で開催された第26回日本言語聴覚学会における一般演題の事後抄録を掲載しています.同学会は山形県言語聴覚士会(会長 荒井晋一氏)の主催で,「言語聴覚士には人と社会を変える力がある:なせばなる なさねばならぬ何事も 共に生きる時代へのSTep」をテーマとして開催されました.あいにく6月17日に山形新幹線の車両が故障し,通常ダイヤによる運行が中止された中での開催でしたが,多数の方が現地参加して活発に討議され,熱気に溢れた学会になりました.
現在,日本は出生率の低下,高齢人口の増加や労働人口の減少という深刻な人口問題に局面し,これに伴う疾病構造や社会環境の変化にいかに対応するかが医療福祉の大きな課題となっています.今学会の基調講演「共生社会の実現へ向けた認知症施策の推進について」(遠坂佳将氏)およびシンポジウム「共生の時代へのSTep」はこの問題にチャレンジした興味深い内容でした.

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