連載 保健医療福祉の事業評価 市町村で効果的に評価を進めるためのTIPS・4
事業評価と指標
成瀬 昂
1
,
田上 豊
2,3
,
吉田 裕美
4
,
津野 陽子
5
,
田口 敦子
4
,
岸下 洸一朗
6
1SOMPOインスティチュート・プラス株式会社
2有限会社コルヌコピア
3前・埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科
4慶應義塾大学看護医療学部
5埼玉県立大学健康開発学科健康情報学専攻
6国立保健医療科学院
pp.370-375
発行日 2026年8月10日
Published Date 2026/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330820040370
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はじめに
今回のテーマは「事業評価と指標」です。評価指標と聞くと、事業の良しあしを数字で評価するもの、あるいは面倒なもの、現場の感覚からちょっと離れたもの、といった印象を持つ人もいるかもしれません。指標を評価に用いる場合、適切な使い方を知っていないと、意味のないデータ収集と徒労に終わってしまう感覚に陥る可能性があるのは確かにその通りです。
しかし実際には、指標による評価はそれほど特別難しいものではありません。なぜなら、日頃の保健師活動の中で、自然に行っている「眺めて確認する」という行為のごく一部だからです。評価指標を考えることは、事業のニーズや目指す変化を、どの地点で、どのように「眺めて確認するか」を設定する作業と言えます。
前回、ロジックモデルを「思考の地図」として捉えました。その地図の上で、どの変化をどう眺めるかを計画するときに、「評価指標」という考え方が役立ちます。今回は、その基本的な考え方について整理していきます。

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