特集 訪問看護推進への新しいステップ
行政による訪問看護ステーションの整備・拡充の取り組み―継続して展開している福岡県のモデル事業について
成瀬 昂
1
,
田口 敦子
1
,
桑原 雄樹
1
,
永田 智子
1
,
村嶋 幸代
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻地域看護学分野
pp.702-707
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101682
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はじめに
平成16年度より,全国の自治体で「訪問看護推進事業」が行なわれている。これは,訪問看護推進協議会の設置,訪問看護を充実するための体制整備に向けたモデル事業の実施,がん末期患者等の在宅ホスピスケアの推進,および他機関との相互研修など,地域医療における訪問看護の活動の幅を拡大し,その推進を図ることを目的とした事業である。
福岡県は,県独自の終末期医療に対する取り組みに加えて,平成20年度から訪問看護に関する複数のモデル事業を継続して展開している。本稿では,新しい医療・介護サービス提供体制の構築に関わると考えられる2つのモデル事業について,その実施内容と実際に取り組んだ看護師・利用者の感想を記し,展望を述べる。
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