連載 保健医療福祉の事業評価 市町村で効果的に評価を進めるためのTIPS・5
事業評価における保有定量データの活用
成瀬 昂
1
,
田上 豊
2,3
,
田口 敦子
4
,
岸下 洸一朗
5
,
津野 陽子
6
,
吉田 裕美
4
1SOMPOインスティチュート・プラス株式会社
2有限会社コルヌコピア
3前・埼玉県立大学大学院保健医療福祉学研究科
4慶應義塾大学看護医療学部
5国立保健医療科学院
6埼玉県立大学健康開発学科健康情報学専攻
pp.463-469
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330820050463
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はじめに
今回は、保健事業の評価における保有定量データの活用についてお話しします。保有定量データとは、現場で既に管理・蓄積されている、数値で計測・集計できる形のデータのことです。最近では、自治体でもさまざまなデータが活用できるようになり、「データを活用した保健活動」が注目されています。一方で、「とりあえずデータ分析をすればよい」というわけではありません。大切なのは、「何を知りたいのか」「そのためにどのデータが適しているのか」を考えることです。
しかし、定量データの分析と聞くと、どこか距離を感じますよね。実際、自治体現場ではまだ十分に活用事例が蓄積されているわけではなく、「何から始めればいいのか分からない」「専門知識が必要そう」と感じる方も多いと思います。
定量データ分析を考えるとき、必ずしも保健師だけで集計や分析を抱え込む必要はありません。情報部門や外部の専門家、大学、保険者などと連携しながら進める方が適切なことも多くあります。そこで今回は、「自分で分析すること」ではなく、どんなデータがあり、どんなことができそうかを考え、さまざまなメンバーと連携していくための基本となる事項をご紹介します。

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