特集 評価について考える
健康増進事業の評価指標
猫田 泰敏
1
1東京都立医療技術短期大学看護学科
pp.102-106
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901726
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
要約
保健婦(士)の役割・機能をめぐり,健康増進活動の評価を確立することは重要な課題である。今回は,保健所および市町村の行う健康教育活動の評価について,教育活動全体と個別の教育活動を区別したうえで,健康教育活動の企画・実施・効果の各段階に対応した評価の考え方を整理した。このうえで,特に教育効果を評価する方法論と今後の課題について議論した。また,評価指標の定義と作成手順について述べ,疫学における指標の例,適用する集団の規模を考慮して指標を選ぶことの重要性を指摘した。さらに,先行研究において使用されている評価指標を分類・整理したものを示し,最後に,指標設定を行った事例について,その検討経過を述べた。これらのことを踏まえ,それぞれの実践現場において,研究的な視点に立って,健康教育の評価方法の標準化と評価指標の精選に向けて,事例研究を進めていくことの必要性を強調したい。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.