連載 ネガティブ・ケイパビリティを学ぼう! 不確かで曖昧な保健活動を支える力・3【最終回】
考え続ける態度—ネガティブ・ケイパビリティを高めるいくつかの提案
氏原 将奈
1
1淑徳大学看護栄養学部看護学科
pp.510-513
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134883330810060510
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態度としてのネガティブ・ケイパビリティ
これまで2回にわたり、ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)を取り上げてきました。第1回では「ネガティブ・ケイパビリティとは何か」を、第2回では「支援の現場でどう生かせるか」を、事例を通して考えました。そして最終回となる今回は、「ネガティブ・ケイパビリティをどうすれば高めていけるのか」に焦点を当てます。
まず強調したいのは、ネガティブ・ケイパビリティは特別な能力ではなく、日常の中で誰もが養える「態度」に近いものだという点です。面談で「相手の言葉を待つ」、会議で「安易に一つの意見に飛びつかない」といった小さな態度の積み重ねが重要と言えるでしょう。

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