特集 母子と家族にやさしい産院 国際出産イニシアティブ(ICI)の日本における広がり
扉
pp.11
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680800010011
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安全で,産む人・生まれる人とその家族を尊重したケアを提供し,働く人の権利も守る産科施設。ただの理想論かと思いきや,その実現に向けて歩みを進めるための枠組みがあります。国際産婦人科連合 (FIGO),国際助産師連盟(ICM),国際小児科学会(IPA),国際母子出産組織(IMBCO),ホワイトリボン連盟(WRA)の国際5団体が2018年に発表した「母子・家族を尊重した安全なケアを実現する12ステップ」を掲げて推進する,「国際出産イニシアティブ」(International Childbirth Initiative:ICI)です。
ICIの12ステップは,世界保健機関(WHO)のガイドライン「ポジティブな出産体験のための分娩期ケア」(2018)に沿い,「妊産婦を大切にする」「格差なくケアにアクセスできる」「エビデンスに基づくケア」「スタッフも尊重される環境」など,質の高い出産ケアに必要な条件を言語化し,体系的に示しています。ICIにはその実現を目指す施設の認証制度が用意されており,認証を目指すプロセスを通して,スタッフが理念を共有するとともに,認証後は質の高い出産ケアに主体的に取り組む施設であることを内外に示し,理念を共有する施設同士がつながることができます。
ICI日本事務局の活動が2024年に始まり,日本でもこの取り組みが広がりつつあります。2026年1月現在で,10施設が第一段階の認証を受けています。本特集ではその各施設の特徴や実践,ICIの国際認証を受けて正式に参加した結果どのような変化があったか,さらに12ステップにどのように取り組んでいるのかをご紹介いただきます。

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