- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
国際出産イニシアティブ(ICI)とは
国際出産イニシアティブ(International Childbirth Initiative,ICI)は,出産施設のケアの質を向上させる世界的な活動です*1。2018年に発表された「安全で母子&家族を尊重したケアを実現するための12ステップ」[図1]1)*2を掲げ,2021年以降に世界中で活動が本格化されました。国際助産師連盟(ICM),国際産婦人科連盟(FIGO),ホワイトリボン連盟(WRA),国際小児科学会(IPA),国際母子出産組織(IMBCO)の5つの国際組織が共同で創設し,産婦人科医師であるAndre Lalonde(アンドレ・ラロン)氏*3(p.20)とドゥーラ養成者でIMBCO代表のDebra Pascali-Bonaro(デボラ・パスカリ-ボナロ)氏*4(p.18)が共同で議長を務めています。賛同組織も世界中に40以上あり,米国看護助産師協会(ACNM),国際看護師協会(ICN),国際ラマーズ協会,国際北米ドゥーラ協会などの職能団体の他,ブミセハット国際助産院のような出産施設,米国の大学などの研究機関もパートナー組織に含まれています。
ICIは,日本でもよく知られている「赤ちゃんにやさしい病院(Baby-Friendly Hospital,BFH)」にヒントを得て創設されました。「母乳育児がうまくいくための10のステップ」2)は,ICIの12ステップの12番目に内包されています。また,ICIは2018年に発表された世界保健機関(WHO)ガイドライン「ポジティブな出産体験のための分娩期ケア」(日本語版は2021年発行)3)が目指す分娩期ケアモデルにも沿っています。世界中の出産ケアを改善するためだけでなく,診療ガイドラインや助産教育にも影響を与えています。

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

