特集 胎児医療を知る 出生前診断の“その後”と助産師の役割
【胎児に病気が見つかった母子に必要なケアとは】
診断から出産までのケア
平井 晶子
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1国立研究開発法人国立成育医療研究センター
pp.29-33
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790010029
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国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター(以下,当センター)は,総合周産期母子医療センターとして,常に,母体・新生児搬送を受け入れている。MFICUでは,さまざまな合併症妊娠や重症妊娠高血圧症候群,切迫早産,胎児異常などの母体または児におけるリスクの高い妊娠に対し,最善の治療を行っている。また先進的医療を研究することにより,国民の皆様全体のお役に立つ使命を持っている。日頃の診療から患者のデータを蓄積し,現在適切な治療法が確立されていない疾患に対する薬や手術法などの新しい治療法の研究,現在行われている治療法が本当に有効であるかなどの検証も行っている。
特に当センターには,胎児の疾患に関する専門の診療科である胎児診療科があり,胎児の疾患を的確に診断し,新生児科,小児外科,脳外科,循環器科,心臓外科,放射線科,遺伝診療科など各専門診療科と連携・協力を行いながら,最善の出生前管理と出生後の治療を提供している。
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