特集 胎児医療を知る 出生前診断の“その後”と助産師の役割
胎児手術という「選択肢」を選び取って—脊髄髄膜瘤の胎児手術を受けた女性の体験を聞く
河合 蘭
pp.26-28
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680790010026
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脊髄髄膜瘤は,胎内で脊髄を包む硬膜が閉じない二分脊椎の一種で,脊髄が皮膚にも覆われず,剥き出しになった状態をいう。米国では胎児手術が普及していて,妊娠26週までに硬膜を閉じ,神経の損傷などが進行するのを食い止める。
現時点において,国内ではこの胎児手術はまだ臨床研究の段階だ。出生前検査に対して消極的なわが国では,そもそも妊娠26週までの診断率が半数に満たないという報告もある1)。
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