特別記事
〔対談〕イリアン・ジャヤの出産—伝統的出産から管理出産を照射する
Wulf Schiefenhövel
1
,
松岡 悦子
2
,
新野 由子
3
,
吉村 典子
4
,
尾田 葉子
1マックスプランク研究所
2旭川医科大学
3米国オーガスターナ大学修士課程
4呉女子短期大学
pp.1104-1112
発行日 1991年12月25日
Published Date 1991/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900473
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去る8月21日,東京・お茶の水女子大学図書館において,同大・家政学部(教授・原ひろ子氏)主催によるヴルフ・シーヘンヒューベル氏の講演会が開催された。テーマは「ニューギニア イリアン・ジャヤの出産」。シーヘンヒューベル氏は医師であるとともに,ニューギニアを中心とした西太平洋地域の出産に高い関心をもつ医療人類学者でもある。近代医学と伝統的行為の両面の研究成果をとおして,現代の西欧主義出産に警告を与えつづけている。氏は現在,ミュンヘンのマックス・プランク研究所教授。
本誌では講演会の翌日,氏の研究成果を語っていただくため,松岡悦子氏(旭川医科大学助教授)との対談をお願いした。松岡氏は「出産の文化人類学」などの著書をもつ気鋭の文化人類学者。
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