特集 減薬をめぐる現実
—精神科ユーザーの声①—薬によらない精神科医療を求めて
松本 葉子
1
1一般社団法人SCRAP&BUILD ヨハク
pp.454-459
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280060454
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精神科医療を利用する=薬を必ず飲む、なのか?
私は現在、精神科に特化した訪問看護ステーションで、精神的苦悩を経験されている方が暮らす場所へ訪問する仕事をしています。
私が働く訪問看護ステーションを利用する方の多くが「精神科の薬」の処方を受けています。中には精神科の薬で不快な体験をしたことで、薬によらない支援を求める方もいらっしゃいます。その思いに応える主治医に出会えれば、精神科の薬の処方は受けずに訪問看護やカウンセリング、福祉サービスを利用することができます。しかし私が働く地域で、そうした主治医と出会える方はまだごくわずかです。

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