特集 減薬をめぐる現実
扉
pp.453
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134327610280060453
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そもそも精神科の病気というのは何なのだろうか。
薬というのは何をしているのだろうか。
私たちはそれすらも本当にはわかっていない。
もし仮に、なんらかのストレス事象が生じた際に、危機を脱しようとする個人の反応・努力が「症状」という形になっているとすれば、私たちに必要なのは、薬で鎮静をかけて症状を感じさせなくすることではなく、その人の「悩みそのもの」を取り扱うことではないだろうか。
本特集は、投薬一辺倒の精神科医療がどんな現実をつくり出しているのかを踏まえつつ、その先にある減薬の可能性について、精神科ユーザー、生活支援者、精神科医、それぞれの立場から述べていただいたものである。

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