日本看護診断学会・第30回学術大会報告 【30周年記念座談会】
実践を拓く看護診断の新たな可能性—概要の説明
佐々木 真紀子
1
Makiko Sasaki
1
1前秋田大学大学院医学系研究科
1Formerly of Akita University of Graduate School of Medicine
pp.29-30
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134130070300010029
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本学会は1995年に発足し,今年30周年を迎えました.この間,看護診断をめぐる我が国の看護教育や臨床の環境も大きく変化しています.看護教育においては,2000年以降,大学や大学院数が急増し,専門職として科学的思考や論理的思考を備えた看護職の育成が求められています.一方,臨床では医療技術の向上や地域包括ケアの構築が進められ,医療施設における入院期間が短縮するなか,包括的な看護アセスメントを行う時間の不足や,看護診断用語の概念の理解が困難なことから,「看護診断離れ」という声も聞こえてきます.さらに看護系学会が増加するなか,本学会では近年会員減少が顕著となっています.
このような背景にあって,本学会が社会に対して存在意義を果たし,貢献していくために,学会が進むべき方向性や取り組むべきことを熟考する必要があります.本座談会では現理事長,元理事長の3名の方に出席いただいて,将来に向けた本学会の方向性や具体的な展望についての講演と意見交換を行うことになりました.
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