症例ライブラリー 体幹の神経ブロックがうまくいかない
体幹のブロックのカテーテル留置がうまくいかない
中澤 圭介
1
Keisuke NAKAZAWA
1
1日本大学医学部 麻酔科学
キーワード:
肋骨弓下腹横筋膜面ブロック
,
re-MTAPA
,
SEDIC
,
持続カテーテル鎮痛
Keyword:
肋骨弓下腹横筋膜面ブロック
,
re-MTAPA
,
SEDIC
,
持続カテーテル鎮痛
pp.330-335
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330040330
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■症例1
65歳の男性。身長174cm,体重70kg。肝細胞癌に対し開腹肝部分切除術が予定された。肝硬変に伴う凝固機能延長〔プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR)1.6〕のため,硬膜外麻酔は禁忌と判断された。手術終了後に右肋骨弓下腹横筋膜面subcostal transversus abdominis plane(TAP)ブロック(0.25%レボブピバカイン20mL)と,左腹直筋鞘ブロックrectus sheath block(RSB)(0.25%レボブピバカイン20mL)を単回投与した。術後鎮痛としてアセトアミノフェン1000mg静注,経静脈的患者自己調節鎮痛(IV-PCA)でフェンタニル20μg/mLの持続投与を開始した。手術は3時間45分で終了。創は臍上正中切開+右側腹部への横切開(逆L字切開)であった(図1)。
術後,ICUに入室した。深夜に術後悪心・嘔吐(PONV)が強くなり,IV-PCAは中止された。深夜から翌朝にわたって,心窩部から臍上部にかけての激しい疼痛が出現し,ペンタゾシン15mgと,アセトアミノフェン1000mgを追加投与するも疼痛コントロール不良で過換気を認めた。
さて,あなたならどうする?

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