症例カンファレンス
重症循環器疾患を合併する患者の肺癌手術
成澤 あゆ香
1
,
松浦 優
1
,
外山 裕章
1
,
竹内 純平
2
,
横塚 基
2
,
清水 達彦
3
,
高内 裕司
4
Junpei TAKEUCHI
2
,
Motoi YOKOZUKA
2
,
Tatsuhiko SHIMIZU
3
,
Yuji TAKAUCHI
4
1山形大学医学部附属病院 麻酔科
2三井記念病院 麻酔科
3岡山大学学術研究院医療開発領域 周術期管理センター
4大阪はびきの医療センター 麻酔科
pp.121-139
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330020121
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近年,胸腔鏡下手術やロボット支援下手術といった低侵襲術式の普及により,以前であれば併存疾患のため手術適応外とされた症例にも外科的介入が可能となってきた。呼吸器外科手術の麻酔管理では,分離肺換気などの高度な呼吸管理に加え,循環動態への影響などを考慮した専門的知識と技術が求められる。しかも重症循環器疾患合併例では,麻酔管理の難易度は著しく上昇する。どの治療を優先すべきか慎重な判断が必要であるが,麻酔科医,外科医,循環器内科医それぞれの立場や視点の違いから,同一患者に対する見解が異なることも少なくない。チーム医療として綿密な術前検討が不可欠である。
本症例は,手術予定日の7日前に術前麻酔科外来において,外科医から提供されたデータ以上に重症感を呈する患者と遭遇したことから,チームとしての検討を始めたものである。3施設による思考プロセスを通じて,読者も「自分ならどう判断するか」を考えていただきたい。

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