徹底分析シリーズ 神経モニタリング
巻頭言
吉谷 健司
1
1国立循環器病研究センター 輸血管理部/麻酔科
pp.147
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134088360330020147
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- 文献概要
術後に神経系の合併症を生じると,患者の生活の質は大きく損なわれ,時に長期予後にも深刻な影響を及ぼす。麻酔科医が担う周術期管理とは,単に術中の安全を守るだけでなく,術後の患者の人生を見据えた医療であるべきと考える。そして,神経系合併症の予防はその中核をなす課題ととらえるべきである。
神経モニタリングには多様な手法が存在するが,本徹底分析シリーズでは誘発電位モニタリングに焦点を当てた。誘発電位は,術中に神経機能をリアルタイムに評価できる有用な手段である一方,その原理や限界,麻酔薬の影響を理解せずに用いると,誤った解釈や対応につながりかねない。また,異常な徴候が出現した際は,麻酔科医だけでなく,術者やモニタリング担当者を含めたチームによる迅速な対応が不可欠である。
本特集では,各診療科における神経モニタリングの実際とともに,麻酔科医がどのように関与し,何を理解しておくべきかを多角的に掘り下げる。神経モニタリングを「使える知識」として整理し,明日からの臨床に生かす一助となれば幸いである。
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