心・大血管疾患合併肺癌の治療戦略 周術期管理
循環器合併症を有する原発性肺癌の周術期管理
宮崎 拓郎
1
,
山崎 直哉
,
土谷 智史
,
松本 桂太郎
,
永安 武
1長崎大学 腫瘍外科
キーワード:
Heparin
,
Warfarin
,
狭心症
,
術後合併症
,
心筋疾患
,
心臓血管疾患
,
心臓弁膜症
,
心不全
,
大動脈瘤
,
投薬計画
,
肺炎
,
肺腫瘍
,
肺切除
,
治療成績
,
周術期管理
,
肺瘻
Keyword:
Aortic Aneurysm
,
Cardiovascular Diseases
,
Angina Pectoris
,
Drug Administration Schedule
,
Heparin
,
Heart Failure
,
Heart Valve Diseases
,
Lung Neoplasms
,
Cardiomyopathies
,
Postoperative Complications
,
Pneumonectomy
,
Pneumonia
,
Warfarin
,
Treatment Outcome
,
Perioperative Care
pp.249-254
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2015206403
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循環器合併症を有する原発性肺癌の周術期管理について検討した。原発性肺癌で手術を施行した458例中、術前循環器合併症を有する60例を対象とし、非合併の398例と検討した。循環器合併症群は非合併群と比較して、有意に高齢、かつ腎機能障害を有し、肺拡散能の低下を認めた。また、リンパ節廓清は縮小例が多かった。術後合併症は2群間に有意差はみられなかった。術後の循環器合併症は5例で、心房細動4例、心不全1例であった。呼吸器合併症は12例で、肺胞瘻6例、肺炎5例、喀痰排出障害1例であった。その他の合併症は4例で、せん妄2例、乳び胸1例、反回神経麻痺1例であった。いずれも保存的に改善し、全例軽決退院となった。
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