脊椎術後妊婦の無痛分娩

■症例

31歳の女性。身長163cm，体重69.5kg。1妊0産。妊娠30週。妊娠経過は順調である。19歳時に思春期特発性側弯症adolescent idiopathic scoliosis（AIS）に対して脊椎後方固定術が施行された（図1）。固定範囲はT4〜L3であり，骨移植も併用されていた。既往歴として不安神経症があり，薬物治療歴はない。現在，腰部の張り感はあるものの日常生活には支障がなく，大きな動作をすると疼痛を自覚する程度である。今回，無痛分娩を希望しており，産科麻酔外来へ無痛分娩の可否について相談受診した。

さて，あなたならどうする？