扉

近年，更年期症状や体調不良を抱えながら働き続けるプレゼンティーイズムによる経済損失が，社会課題として注目されています。健康経営，働く人のウェルビーイングが提唱される中，厚生労働省や経済産業省も，更年期世代に向けた支援施策を打ち出し始めています。

医療現場でも，各病院が看護師の定年以降の就労継続を推進していますが，その実現の鍵を握るのは，更年期世代への適切な支援ではないでしょうか。これは，単なる個人の健康問題にとどまらない，持続可能な組織をつくるための重要なテーマです。

本特集では，更年期世代への支援に関する最新情報と実践事例をご紹介します。さらに，看護管理者自身がまさに更年期世代である場合も多いことから，マネジメントの視点に加え，セルフケアのヒントもお届けします。

皆さまが自らの健康と組織の未来を両立させるための一助となれば幸いです。