特集 看護管理者のためのEBP入門 質改善の組織文化を加速させるリーダーシップ
—【実践報告】真養会・きせがわ病院の実践—EBPを実装し多職種で身体拘束ゼロを目指す—患者の尊厳を主軸にした最善のケアを提供するために
塩田 美佐代
1,2,3
1医療法人社団真養会法人本部 経営企画部 人材育成部
2医療法人社団真養会法人本部 看護・介護統括局
3前・湘南医療大学保健医療学部
pp.663-667
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350080663
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静岡県東部で8事業を展開する真養会。筆者は2023年に同法人の看護・介護の統括管理者として着任。着任直後から,患者の尊厳を守るケアを組織目標に掲げ,きせがわ病院の身体拘束率の低減に取り組んでいる。「身体拘束予防ガイドライン」「高齢者の転倒予防ガイドライン」などを根拠に,環境調整,排泄支援,経口摂取への移行を多職種チームで実践した結果,身体拘束率の低減という成果が得られ,現場のモチベーション向上にもつながっている。本稿ではEvidence-Based Practice(EBP)を組織に実装した変革のプロセスを振り返る。

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