特集 看護管理者のためのEBP入門 質改善の組織文化を加速させるリーダーシップ
看護管理者が知っておきたいEBP—よりよいケアの探求にチームで取り組むために
友滝 愛
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1東京大学大学院医学系研究科 社会連携講座ナーシングデータサイエンス講座
pp.640-647
発行日 2025年8月10日
Published Date 2025/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091713550350080640
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「このケアで本当によかったのか?」「もっとよい方法はないだろうか?」—日々の看護実践で抱く,よりよいケアへの問いは,エビデンスに基づく実践(Evidence-Based Practice:EBP)の第一歩である。EBPは,最良のエビデンスと看護師の専門性,患者の価値観を統合し,ケアの質向上を目指すアプローチだ。
本稿では,EBPの基盤となる考え方と,EBPのプロセスを解説する。EBPの普及には,看護師個人が単独で行うのではなく,チームでの協働が不可欠であり,看護管理者はEBPで生じる障壁を取り除き,チームを前に進める重要な役割を担う。本稿を通じて,看護管理者がEBPを理解し,スタッフや専門看護師・認定看護師と連携しながら,よりよいケアを探求する道標となれば幸いである。

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