作業療法ジャーナル 第60巻記念企画
コラム:リハビリテーション科医師と作業療法士—この10年の変化とこれからの期待
大高 洋平
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1藤田医科大学リハビリテーション医学講座
pp.180
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540600020180
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作業療法は,リハビリテーション医学・医療の要である.リハビリテーション科医師と作業療法士は「活動・生活を育む」という同じ目標を共有しながら,さまざまな場所・場面において協業し切磋琢磨してきた.2000年(平成12年)の介護保険法施行,回復期リハビリテーション病棟の制度化以降,そして地域包括ケアシステムの構築・深化の中で,リハビリテーション医学・医療はユニークで特別な存在から普遍的な存在へと変貌を遂げた.こうした2000年以降の大変革を経て,円熟期ともいえるのがこの10年間の位置づけではないだろうか.
近年,急性期・回復期から生活期への「切れ目のないサービス提供体制」のさらなる構築が求められ,生活再建を最も得意とする業療法士の役割・活躍の場も広がり,より目に見えるかたちでリハビリテーション科医師との協業が行われるようになったと感じる.学術面でも日本リハビリテーション医学会において専門職会員が制度化され,年次学術集会への参加・発表の促進が図られるとともに,関連専門職団体との合同の企画が数多く実施されている.その結果,リハビリテーション科医師と作業療法士が同じテーマを同じ壇上で議論する機会が継続的に設けられるようになった.もちろん学術集会のような場だけでなく,各職場での現場レベルにおける学術的な協業が基本であると考えているが,同時に,さまざまな階層における協業を行うことの重要性も強く感じている.
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