特集 チームで取り組む認知症ケアメソッド「ユマニチュード」 その理念とケアの実際
[コラム]看護管理者からの期待
久部 洋子
1
1国立病院機構東京医療センター
pp.945
発行日 2013年10月10日
Published Date 2013/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102913
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良質な看護が展開される環境づくり
私は,先輩看護師が新人看護師に,自身がしなやかな思考のもとに判断したことを説明し,患者さんのケアをともに実践していく看護場面を望んでいます。ケアが展開される現場に先輩看護師が新人看護師を参加させて,ケアしていくなかでともに看護を学んでいく。ともに援助することでケアの方法が伝承され,いつしか新人看護師は1人で援助ができるようになっていきます。ともにいきいきとケアをするなかで看護師としてのアイデンティティを形成していくのです。
日々展開される看護実践をリフレクションして,行なったケアを意味づけ,ジレンマが生じた場合も,語り合いを重ねることで倫理観,看護観を深めていく。さらに先輩看護師から,ケアマネジメントを統合された状況で学んでいく。このようなことが展開される環境づくりが,看護管理者の役割であると考えています。
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