特集 身近な臨床に潜む依存症という病とそのアプローチ
扉
佐藤 嘉孝
1
,
江藤 文夫
2
,
香山 明美
3
1岡山県精神科医療センター
2国立障害者リハビリテーションセンター
3東北文化学園大学
pp.1173
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590111173
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特集にあたって
近年,さまざまな依存症が世間の注目を集めている.同時に,国としての施策も整備されているところであり,依存症対策総合支援事業,アルコール健康障害対策基本法,ギャンブル等依存症対策基本法,刑の一部の執行猶予制度等が挙がる.医療機関や相談支援機関の整備も進められており,依存症専門医療機関,依存症治療拠点機関,依存症相談拠点機関等が各都道府県に設置されている.診療報酬にも,依存症集団療法,依存症入院医療管理加算等が設けられており,作業療法士も関係職種として明記されている.
一方で,どこかしら「依存症」という病に対して,世間の雰囲気だけでなく作業療法士も,支援者に対して「好きでやっているんでしょ」という考えを抱いたり,クライエントにスティグマを与えたりすることもあるように思われる.

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