増刊号 就学・就労支援
第2部 まなぶ:就学
第1章 就学の概要
4 海外での学校作業療法の実際
髙橋 香代子
1
Kayoko Takahashi
1
1北里大学
pp.773-776
発行日 2025年7月20日
Published Date 2025/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590080773
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
世界では,2025年現在,111の国と地域にて,およそ63.3万人の作業療法士が働いている.そのうち,学校にて修学支援に携わっている加盟国は91カ国中69カ国(75.8%)であり(2020年時点),老人保健領域(69.2%)よりも作業療法士が活躍する領域として主流となっている1).一方,日本ではまだまだ学校にて修学支援に携わる作業療法士は少ないのが現状である.
本稿では,修学支援のあり方についてヒントを得るべく,海外における学校作業療法の先駆けともいえる米国の学校作業療法の仕組みや役割を紹介する.また,学校作業療法を推進するための人材育成について,台湾における取り組みを紹介し,今後の国内における人材育成について考察する.

Copyright © 2025, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.