連載 わたしたちのキャリアの歩み・第1回「海外」編【新連載】
日本と海外の作業療法をつなぐ
由利 拓真
1
Takuma Yuri
1
1京都橘大学
pp.417-421
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203771
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海外の作業療法
海外の作業療法と聞いて読者の皆様はどのような印象を抱くでしょうか? 私が海外の作業療法を知ったのは,日本の養成校の講義で「作業療法士が世界共通の職業である」と習ったことがきっかけです.当時,海外の作業療法に対してはじめに抱いたイメージは,一部の移植手術のように日本では受けられない最先端の治療,というようなものでした.
しかし,養成校卒業後,大学院に進学し,25〜27歳に米国での研究留学を経験しました.そして,米国をはじめ,さまざまな国の作業療法士と情報交換等していくと,海外の作業療法へのイメージが大きく変わりました.現在感じている海外の作業療法に対するイメージは,日本と同様,対象者の作業を支援するというものであり,そこから世界中に協力し合える仕事仲間がいる,という考えをもつに至っています.このように私の海外の作業療法に対するイメージはキャリアを通して変化しました.この変化に至ったこれまでの経験が役に立てばと思い執筆します.
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