学会・研修会印象記
第2回日本司法作業療法学会
渡邉 洋紀
1
1宮城刑務所
pp.274
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590030274
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2024年11月30日(土),12月1日(日)の,年の瀬に向かって慌ただしくなる中,日本司法作業療法学会主催の第2回日本司法作業療法学会(学会長:香山明美・東北文化学園大学)が,宮城県仙台市の東北文化学園大学にて,ハイブリッド形式で開催された.わが国の司法,その他関連領域における作業療法の普及と発展,学術的研究等を通じて社会に貢献することを目的とし,2022年度に「日本司法作業療法学会設立記念講演」,2023年度は「第1回日本司法作業療法学会」が早稲田大学にて開催された.前回の学会後の感想や意見を基に,地方開催や2日間での開催,宮城刑務所の協力のもと,希望者に対し宮城刑務所見学会のオプションで設ける等,新たな試みを取り入れながらの開催となった.
今回の学会は「再生」をテーマとしており,その人の望む,その人らしい生活を再び送れるために,作業療法士として司法の中でどうかかわっていけるかという視点に着目した「医療観察」,「更生保護」,「矯正施設」各領域の取り組みや課題等の実践報告のほか,早稲田大学法学部学生の研究報告,一般演題等,さまざまな発表や報告があった.
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