Japanese
English
研究
司法領域に対する作業療法士の意識に関する研究
Recognition survey of occupational therapists on forensic occupational therapy
𠮷田 裕紀
1
,
足立 一
2
Yuki Yoshida
1
,
Hajime Adachi
2
1常葉大学
2高知リハビリテーション専門職大学
キーワード:
刑務所
,
司法精神科作業療法
,
医療観察
Keyword:
刑務所
,
司法精神科作業療法
,
医療観察
pp.533-539
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203810
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Abstract:本研究では,司法領域に対する作業療法士の意識調査を行った.回答者123名について分析を行った結果,司法領域に携わる作業療法士がいることを「知っている」と回答した者は46%であった.このうち,その勤務先としては「刑務所」が最も知られている施設であった.世論調査との比較では,「刑事司法関係機関による一人ひとりの問題性に応じたきめ細かな指導や支援を充実する」,「被害者の置かれた状況や心情を理解させる」,「犯罪を地域の問題として捉え地域ぐるみで再犯防止に向けた支援をする」の3項目について,対象者である作業療法士の結果は世論調査と比較して有意に高かった.また,犯罪をした人の立ち直り支援に作業療法士が支援すべきかとの問いに,「そう思う」,「どちらかといえばそう思う」と回答をした者は67%であった.今後は,作業療法がどのような成果を上げ,社会に貢献できるのかを示していくことが必要だと考えられた.
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