連載 二刀流!多様性!サバイバルカラフルキャリアの指針!?・第12回【最終回】
医者が手術を受けるとき〜手術から術後まで
Dr まあや
pp.273
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590030273
- 有料閲覧
- 文献概要
入院直前の土日に釧路での当直があり,月曜朝に釧路から東京へ戻り,そのまま病院へ直行,入院.主治医の先生から具体的な手術の説明を受けた.「もし,術中迅速病理診断にて,“卵巣がん”の診断だった場合は骨盤腔全摘術になります.万が一“卵巣囊腫”だった場合は,子宮と卵巣を摘出しますか? 腫瘍だけにしますか?」と質問を受けた.ここで少し迷う.がんのリスク等を考えると摘出してしまったほうが今後がん検診をしなくて済む一方で,40歳という年齢で,全摘してしまうと,骨粗鬆症や早期更年期障害のおそれも出るのでは?と.相談の結果,「卵巣囊腫」だった場合は,腫瘍のみ摘出することにした.
産婦人科の友人が見舞いに来てくれて,卵巣がんだった場合の治療について,術後の後遺症について等を聞き,今後の自分の生活について考え,いろいろ不安がよぎる.“がんの疑い”を宣告されただけで,命の期限を言い渡された気分になるものだ.
Copyright © 2025, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.