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編集後記
村永 信吾
pp.860
発行日 2026年7月15日
Published Date 2026/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600070860
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わが国の大腿骨近位部骨折は年間約25万例に迫り,2040年代にはさらに1.5倍に達すると推計される.医療・介護費の増大のみならず,家族介護者の生活への影響も深刻であり,まさに社会全体で向き合うべき課題である.こうした時代の要請を背景に,本号では「ERAS時代の大腿骨近位部骨折ケア」の特集を企画した.
ERASの本質は単なる早期退院ではなく,患者が「納得感のある退院」を迎えるための回復の質の追求にある.本特集では,社会的インパクトの全体像から,術式ごとのERAS適用,プレハビリテーション,認知症やmultimorbidity合併例への対応,費用対効果分析,DXを活用した退院後フォロー,そしてFLSによる二次骨折予防と地域包括ケアまで,切れ目のない一連のケアを俯瞰的に示すことをめざした.萩野浩先生,田中真矢先生,比護文也先生,野口裕貴先生,南里佑太先生,八木麻衣子先生,柘植孝浩先生,加藤木丈英先生には,臨床の最前線でご多忙のなか,貴重なご論考をお寄せいただいた.心より感謝申し上げる.

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