連載 薬剤と理学療法・第4回
睡眠薬
渡部 和幸
1
,
船木 麻美
1
Kazuyuki WATANABE
1
,
Asami FUNAKI
1
1亀田総合病院薬剤部臨床薬剤科
pp.473-478
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590040473
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
睡眠は健康の維持・増進のための必要不可欠な休養活動である1).睡眠不足は日中の眠気や疲労感だけでなく,注意や判断力の低下に伴う作業効率の低下や事故などの重大な結果につながる可能性もある.睡眠障害には不眠症だけでなく,閉塞性睡眠時無呼吸症候群や過眠症,概日リズム睡眠・覚醒障害やむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群),周期性四肢運動障害などが含まれる.なかでも不眠症は罹患頻度が高い代表的な睡眠障害の一つである.不眠症では入眠困難や中途覚醒,早朝覚醒,熟眠困難などいずれかの不眠症状があり,睡眠薬はそれらの治療に用いられる薬剤である2).

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.