紹介
パーキンソン病のすくみ足を評価する—日本語版New Freezing of Gait Questionnaire(NFOG-Q)の紹介
谷口 星来
1
,
木村 康義
1
,
池中 建介
1
,
望月 秀樹
1
Seira TANIGUCHI
1
,
Yasuyoshi KIMURA
1
,
Kensuke IKENAKA
1
,
Hideki MOCHIZUKI
1
1大阪大学大学院医学系研究科神経内科学
pp.370-371
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590030370
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はじめに
すくみ足はパーキンソン病の主な運動障害の一つで,患者の意思にかかわらず急に歩行が困難となる状態を指す1).すくみ足の主観的な評価法として,2000年にFreezing of Gait Questionnaire(FOG-Q)が開発されたが2),一般的な歩行に関する項目が含まれていたため,すくみ足指標としての特異性が低下していた3).そのため,2009年にNew Freezing of Gait Questionnaire(NFOG-Q)3)として改訂された.これまでに,原著の英語版のほか9か国語以上に翻訳され,国際的に広く用いられているものの,公式な日本語版は入手不可能であった.そこで,Taniguchiら4)は日本語版NFOG-Qを開発し,その妥当性および信頼性を確認した後,国際誌に発表した.本稿では日本語版NFOG-Qの特徴と臨床での使用について紹介する.
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