特集 パーキンソン病の理学療法最前線
―こんな時どうする―パーキンソン病の主要症状に対する理学療法―2.すくみ足
宮本 俊朗
1
,
丸岡 満
2
,
玉木 彰
3
Miyamoto Toshiaki
1
1京都逓信病院リハビリテーション室
2天理よろづ相談所白川分院リハビリセンター
3京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
pp.509-513
発行日 2009年6月15日
Published Date 2009/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101428
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
様々な症状を示すパーキンソン病患者において,われわれ理学療法士が,臨床上よくみかける歩行障害の1つに,すくみ足がある.すくみ足とは,歩行能力を有するにもかかわらず,何秒かにわたって歩行ができなくなったり,動き始めることができなくなったりする状態のことをいい1),日常生活動作を大きく阻害する.また,バランスを損なわせるため,パーキンソン病患者における転倒要因の1つとしても考えられている2).したがって,すくみ足に対して理学療法が担う役割は大きく,すくみ足の病態を理解した上で理学療法を実施しなければならない.本稿では,すくみ足の病態を概説し,すくみ足に対する理学療法アプローチについて自験例を交えて解説する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.