特集 腰椎椎間孔狭窄の診断と治療up to date
特集にあたって
中村 雅也
1
1慶應義塾大学整形外科
pp.315
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091444120380060315
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腰椎椎間孔狭窄は,加齢性変化に伴う神経根障害の重要な原因でありながら,診断が難しく,また治療方針の決定にも高度な判断を要する病態です.椎間孔内の神経根は狭小な構造内に位置し,変性や動態によって容易に圧迫を受け,腰下肢痛や神経根性疼痛の原因となります.こうした背景を踏まえ,本号では本疾患に対する最新の理解と治療アプローチを多角的に取り上げました.
まず,内門久明先生には,腰椎椎間孔近傍における神経根の微小解剖について詳細にご解説いただき,病態理解の基礎となる形態学的情報を提供していただきました.さらに,岩﨑博先生には臨床症状と電気生理学的評価の実際を示していただき,症候と機能評価の関係を明確にしていただいています.

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