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2001年に神戸大学に赴任し,この4月から25年目を迎えます。毎年3月になると,お世話になってきた学内外の先生が次々と定年を迎えられ寂しい思いをしてきましたが,私自身も残すところあと1年。耳鼻咽喉科では今春は京都大学の大森孝一先生がご定年を迎えられます。大森先生は中高の1年先輩で,在学中には接点はありませんでしたが,福島県立医科大学の教授に就任されてから,毎年,同じく同窓の高橋春雄先生(長崎大学),阪上雅史先生(兵庫医科大学),武田憲昭(徳島大学),そして最近では堀龍介先生(産業医科大学)と「灘高会」を開催し,親しくお付き合いをさせていただいてきました。今回,京都大学ではご定年を迎えられるわけですが,日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会理事長としての大役は,これからまだまだ続きます。どうか健康に御留意され,引き続き,われわれ日耳鼻会員をお導きいただきますようお願い申し上げます。
さて,今月号の特集は「必携!耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の指定難病」です。近年の目覚ましい医療の進歩によりさまざまな疾患に対する治療法が確立してきました。しかし,今なお,発病の機構が明らかでなく,治療法が確立していないさまざまな難病が存在します。「指定難病」とはこうした難病のうち厚生労働省が定めた基準に基づき国の指定を受けた疾患で,2025年2月現在,341疾患が認定されています。今回の特集では,われわれ耳鼻咽喉科医が遭遇する機会が多い疾患として,若年発症型両側性感音難聴,遅発性内リンパ水腫,アッシャー症候群,チャージ症候群,鰓耳腎症候群,ミトコンドリア病,NF2関連神経鞘腫症(神経線維腫症Ⅱ型),多発血管炎性肉芽腫症,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,好酸球性副鼻腔炎,オスラー病,シェーグレン症候群,ベーチェット病,IgG4関連疾患,再発性多発軟骨炎を取り上げました。指定難病に認定されると自己負担上限額が設定されるため,高額な治療費の心配をせず最適な治療を患者さんに提案することが可能となります。勤務医・開業医いずれの皆様も,ぜひご通読いただき,指定難病に精通していただきたいと存じます。

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