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あとがき
丹生 健一
pp.182
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102391
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<でき上がったどんな権威にもしばられず 流れ動く多数の意見にまどわされず とらわれぬ子どもの魂で いまあるものを組みなおしつくりかえる それこそがおとなの始まり 永遠に終らないおとなへの出発点>(谷川俊太郎の『成人の日に』より抜粋)。今日は1月14日,成人の日。出題者の皆さんからいただいた平成25年度の耳鼻咽喉科専門医認定試験の問題を整理しながら過ごしています。成人式が「おとな」になるための式典なら,専門医試験は一人前の耳鼻咽喉科医に仲間入りするための儀式というところでしょうか。最近ではマークシートの問題数が100題に増え,現代の耳鼻咽喉科頭頸部外科医に求められるあらゆる知識や判断力が試されるようになりました。でも専門医に一番必要なのは,この詩にあるように生涯に亘って学び続ける姿勢ですね。本誌がその一助となるよう本年も編集部一同頑張ります。
さて,今月号の特集は「ここまでできる外来手術」です。早期社会復帰を望む患者サイドの声や医療費抑制の観点から,わが国においても日帰りや短期入院手術が行われるようになってきました。そこで本特集では「外来または手術室において局所麻酔で行い,当日帰宅できる」手術について,窪田先生(山形大)に鼓膜穿孔閉鎖術,黄川田先生(鼻のクリニック)に鼻内内視鏡手術,花澤先生(花澤耳鼻咽喉科)に口腔疾患の手術,荒木先生(防衛医大)に局所麻酔下軟性内視鏡喉頭手術,安里先生(京都医療センター)に頸部の手術について,その実際と注意点について解説していただきました。
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