増大号特集 あなたの整形外科診療が変わる 差がつく画像診断技術—単純X線からAIまで
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生成AIで変わる整形外科医の自己研鑽
川﨑 展
1
1産業医科大学病院人工関節センター
pp.435
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600050435
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整形外科医にとって,診療技術や知識の研鑽は,患者に最善の医療を提供するために欠かせないものです.しかし,2024年4月から始まった働き方改革により,時間外労働が制限され,限られた時間の中で効率的に学ぶ方法を模索する必要性が一層高まっています.
そこで注目されるのが生成AI(人工知能)の活用です.生成AIは,画像診断の分野で骨折や関節病変を迅速かつ高精度に評価するだけでなく,膨大な医学論文やデータの解析を瞬時に行い,必要な情報を的確に提供する能力を持っています.さらに,個々の学習ニーズに応じてカスタマイズされた教育コンテンツや症例シミュレーションの支援により,従来にない効率的で高度な自己研鑽が可能になります.しかし,AIの利用には,AIが間違った情報を提示する「ハルシネーション」のリスクもあるため,得られた情報の正確性を適切に判断する能力が求められます.
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