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特集 周産期メンタルヘルスとレジリエンスの科学—予防と回復を支えるエビデンスと実践
これからの周産期メンタルヘルスケア
Perinatal Mental Health Care, Future Developments
相良 洋子
1
Yoko Sagara
1
1日本産婦人科医会
1Japan Association of Obstetricians & Gynecologists, Tokyo, Japan
キーワード:
周産期メンタルヘルス
,
perinatal mental health
,
多職種連携
,
multiprofessional collaboration
,
コーディネーター
,
coordinator
Keyword:
周産期メンタルヘルス
,
perinatal mental health
,
多職種連携
,
multiprofessional collaboration
,
コーディネーター
,
coordinator
pp.1322-1329
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670101322
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抄録
周産期のメンタルヘルスケアについては,この10年間にさまざまな取り組みが行われてきた。日本産婦人科医会ではすべての妊産婦を対象にしたメンタルヘルスのスクリーニングと基本的なケアの方法を『妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル』にまとめ,これをもとに全国で研修会を開催している。行政においても,産前・産後サポート事業や産後ケア事業,産婦健康診査事業,こども家庭センターの設置,妊産婦のメンタルヘルスに関するネットワーク構築事業などさまざまな事業が行われている。今後,これらの取り組みが十分な効果を発揮するためには,関係する多職種が,妊娠・出産・育児というライフサイクル上の重要な一時期を通過していく患者の人生をそれぞれの立場から支えていくという視点が重要であり,そのための仕組みとしての多職種連携のネットワークと道案内役としてのコーディネーターの存在が重要である。

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