Japanese
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特集 精神疾患診療へのデジタルツールの活用
社会的ひきこもりに対するVR・メタバースによる支援法の開発
Development of Novel Support Programs for Hikikomori Using VR and Metaverse
久保 太聖
1,2
,
加藤 隆弘
1,2
Taisei Kubo
1,2
,
Takahiro A. Kato
1,2
1九州大学大学院医学研究院精神病態医学
2九州大学病院精神科神経科・気分障害ひきこもり外来
1Department of Neuropsychiatry, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University, Fukuoka, Japan
2Depression/Hikikomori Research Clinic, Kyushu University Hospital
キーワード:
ひきこもり家族支援
,
hikikomori family support
,
バーチャル・リアリティ
,
virtual reality
,
メタバース
,
metaverse
,
アバター
,
avatar
Keyword:
ひきこもり家族支援
,
hikikomori family support
,
バーチャル・リアリティ
,
virtual reality
,
メタバース
,
metaverse
,
アバター
,
avatar
pp.51-59
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670010051
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抄録
ひきこもり打開のためには早期支援が求められる一方で,支援開始は大幅に遅れがちである。「ひきこもり研究ラボ@九州大学」(以下,ラボ)では,2013年に大学病院初のひきこもり専門外来を立ち上げ,当事者や家族に直接来院・来談してもらい,当事者支援に加えてロールプレイなどを用いた家族向けの支援法開発を進めてきた。精神疾患やひきこもりに対する恥意識や偏見があると当事者ばかりでなく家族(特に親)も精神医療機関やひきこもり支援機関への相談を躊躇してしまいやすい。バーチャル・リアリティ(virtual reality:VR)やメタバース(metaverse)といったデジタルツールは,恥意識が惹起されやすい直接対面やロールプレイに参加するハードルを下げてくれることが期待されるため,ラボでは当事者・家族支援への導入をコロナ禍以降進めてきた。本稿ではこれらの取り組みと課題に関して解説する。
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